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20134/18

足利市さいこうふれあいセンターに行ってきました


みなさんは、4月から元西小学校が「足利市さいこうふれあいセンター」として生まれ変わったことをご存知でしょうか?

あしかがみや足利市のホームページではセンター開所のニュースを読むことができますが、その記事だけでは中の様子がわかりづらい…。
ということで今回は実際に私がセンターに取材に行った様子もふまえて、中の様子をお伝えいたします。

足利市さいこうふれあいセンター(以下、さいこうセンター)内にはいくつかの施設がありますが、まずはそのメインとなる「子育てサポート」施設についてご紹介します。

さいこうセンターの2階には、地域子育て支援センターの運営する「子育てサロン室」があります。

子育て支援センターは市内在住の未就園児(保育所や保育園、幼稚園に通っていない子ども)とその保護者を対象に子育てサポートを行っている機関です。
以前は大町保育所に同サロンがあったのですが、さいこうセンターの開所に伴い、2階のスペースに移ってきたのだそう。

私自身も保育園に通う娘を持つ母親なので非常に共感できますが、子育てとは時にとても孤独な時間と向き合わなければならないものです。
まだうまくコミュニケーションもとれず、でも手間はかかる子どもと1対1で毎日を過ごすことは、その時間に対する充実感もある一方で、息が詰まることがあるのもまた事実です。

子育て支援センターは、そんなパパ・ママのストレスを解消し、育児に対する不安や不満を取り除くことを目的としています。
センターの所長さんやスタッフの方々にもお話を伺いましたが、繰り返し言われていて印象的だったのが、ここではとにかく親同士が話をしたり、親同士の横のつながりを作るという機能を非常に重要視しているということ。
見た目は「子どもの遊び場」ですが、子どもを遊ばせることもさることながら、子どもを連れてくる親同士の交流促進に配慮されていることが、お話の端々から伝わってきました。

市内に住む未就園児とその親であれば誰でも利用できますが、中でも利用が多いのは、転勤などの理由で足利に移ってこられた方なのだそう。
足利に知り合いも生活基盤も何も持たない親が切望するのが、子育ての話ができる友人・知人…というのは容易に想像がつくことで、そういう方たちにとってこのさいこうセンターのような場所はとてもありがたいはずです。私が取材に訪れた際にも、数人のママが楽しそうに話をしていました。

【子育てサロン室】

  • 9:00~16:00まで、市内在住の未就園児とその親であれば誰でも利用することができます。利用は無料です。
  • 保育士の資格を持つスタッフさんが常駐しています。
  • お弁当を持参することができます。12時前後がお昼時間となり、サロンの一角でお弁当を食べることができます。その他の時間帯は原則、飲食はできません。
  • サロン内には室内遊具やおもちゃ、絵本があり、自由に使って遊べます。
  • 絵本の貸し出しも行っています。
  • 室内にはベビーベッドもあるので、新生児やハイハイ前のお子さんも連れていくことができます。
  • サロンの隣には「子育て相談室」があり、育児についての個別相談も受けてもらえます。
  • 初回利用時のみ、利用登録が必要です。

【子育てサロン室】の様子。利用者に許可を得て撮影をしています。

↑子どもたちが思う存分遊べるよう、開放的で清潔な室内空間になっています。

↑ ママ同士がおしゃべりするスペースや、お弁当を広げられるスペースもあります。

さいこうセンター2階には、あしかがファミリー・サポートセンターの事務所もあります。

ファミリーサポートとは、「子育ての手助けをしたい人(協力会員)」と「子育ての助けを必要とする人(依頼会員)」がお互いに援助し合う会員組織。
平たく言えば託児サービスなのですが、預かる側も一市民であることが、保育所や民間の託児サービスなどとは違う点と言えます。

仕組みはシンプルで、

  • まずは子どもを預けたい人(依頼会員)が事前登録。この際に打合せも行い、子どもの様子のヒアリングや預けることへの質問にも丁寧に対応してくださるとのこと
  • 預けたい日時が決まったら、依頼会員は事務局に連絡
  • 事務局が協力会員と依頼会員とのマッチングを行い、双方の同意があればサポートが実施される

というものだそう。
事前予約制で急な対応には応じられなかったり、病児保育には応じられなかったりといくつかの制約はありますが、
「1~2時間でもいいから子どもと離れて、自分だけの時間を持ちたい」
「美容院に行く間だけ、子どもを見ていてほしい」
というように、数時間だけ育児を休んで息抜きをしたい…という場合にも、気軽に利用してほしいとスタッフの方はお話されていました。

確かに、子どもが生まれると「自分の時間」がなくなってしまい、それが育児ストレスへとつながっていく人も(私はそうでした…)。
そういう人にとって、「ちょっと預ける先」があるというのは、とても心強いのではないでしょうか。

さいこうセンターはこれまでご紹介した子育てサポート機能のほかに、シニア向けのトレーニングプログラムが人気の「元気アップトレーニング室」や、朝9時から21時まで誰でも無料で利用できる「個人学習室」、観光につかれたときに一休みできる「休憩室」などがあります。
また、元小学校だったこともあり、予約をすれば有料でグラウンド、体育館などの利用も可能です。
この4月から利用開始となったばかりなのでまだまだ認知度は低いとも言えそうですが、上手に使えばとても「使える」施設です。

場所足利市さいこうふれあいセンター
栃木県足利市西宮町2838番地

※この記事に掲載されている情報は取材当時(2013/04/18)のものです。お気づきの点があれば、「あしかがのこと。」編集部へお問い合わせください。

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satoko motegi

足利生まれ、足利育ち。坂西地区出身・在住。 大学・社会人時代は神奈川と東京で過ごすも、長女の出産を機に足利に戻り、現在は東京(職場)と足利を行ったり来たりの生活を送る。 二児の母。

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