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足利伊萬里
落ち着いた雰囲気で贅沢気分を味わいたい、そんな特別な日にぜひおすすめなのは、上質な懐石料理を堪能できる「足利伊萬里」さんです。
遠方からの来客や、習い事の茶道の初釜茶会の際には、茶室を持っている伊萬里さんへ。趣のある雰囲気やさりげなく飾られた生け花、もちろん接客からも、おもてなしの心がうかがえます。大切なお客様をお招きした時でもきっと喜ばれるお店ではないでしょうか。
そして、行くたびにいつも思うのは、必ず「わぁ~! 素敵!」と声を出して感動があること。食材や味付けはもちろんのこと、盛り付けの美しさや、取り合わせの工夫も楽しみのひとつ。創作料理が多い中で懐石料理にこだわる料理長の心意気や、毎月変わる献立からも、料理長の季節感や食材のこだわりがうかがえます。
今回、私は7月の献立の椿膳とドリンクの利きジュースなるものをいただきました。
★ドリンク
石垣島産パインジュース、伊萬里では馴染みのある人参ジュース、そしてみかんジュースの3種です。
どれもおいしかったのですが、みかんのしっかりとした濃厚な味が特に印象的でした。
★先付二種
夏野菜寄せ(南瓜、蓮根、オクラ、茄子、車海老、打みょうが)
夏野菜が出汁の利いたゼリーの中に入っています。冷たくてさっぱり爽やか。細いグラスに入っているのも、なんともオシャレ。
★お椀
清汁仕立て(海老つみれ、冬瓜包み、裏白椎茸、木の芽)
海老のすり身が椎茸に付いたこの一品は伊萬里さんの大事な一品だそうで、これだけは毎月献立が変わっても必ず入れているものなのだとか。椎茸の香りが口に広がり、すり身の旨味が上品でおいしい。
★お造り
(金目鯛、スズキ、アイナメ、マグロ、あしらい一式、土佐醤油)
金目鯛とアイナメは皮が炙ってあり、見た目からしておいしそう! 食べてみると、金目鯛は脂がたっぷり乗っている♪ 生魚が苦手な私でも、伊萬里さんのお刺身は鮮度が良いので気にせず食べられます。盛り付けもガラスや氷を使っているところが涼しげです。
★焼物
イサキ香梅焼(伏見唐辛子、揚げ大葉、冬瓜ホオズキ見立、酢取みょうが)
なんといっても最初に目をひくのは、このホオズキでしょう! ホオズキの中に冬瓜を丸くくり抜いてワインで煮た甲州煮が入っています。この盛り付けの面白さには感心するばかり。味も文句なしです。イサキの香梅での味付けも際立っていて、京野菜の唐辛子、そして大葉を細かく千切りして塩を利かせた素揚げが、上品かつ上質な味わいで演出されています。
★煮物
丸茄子翡翠煮(穴子、かもじ生姜、木の芽)
「ん~!! おいしい♪」
舌鼓を打ちながらいただきました。それくらい、美味。茄子にちょうどいい味付けの出し汁がよく浸みていて、穴子はふわふわで優しく甘い。これはもう絶品でした
★酢物
黒豚冷しゃぶ(瓜、チコリ、トレビス、貝割葉)
酢の物というよりボリュームある主菜のような感覚でしたが、瓜を細く切って素麺瓜にしたものや、トレビス、マイクロトマトが乗っていました。瓜やマイクロトマトは普段の食事では食べない食材なので、そういったものをいただけるのもスペシャルな懐石料理の良いところですよね。もちろん黒豚がおいしかったのは言うまでもありません。
★食事
手打蕎麦(薬味、かえし醤油、塩つゆ)
国宝の鑁阿寺の前に伊萬里さんのお蕎麦屋さん「銀丸」があるのはご存知でしょうか。普段はご飯物ですが、今月はそこのお蕎麦をいただくことができました。驚いたのは、最初に蕎麦を塩味のおつゆでいただいたことです。一晩寝かせた昆布の出し汁に塩を少しいれたものでお蕎麦をいただくのです。そばつゆとは違って蕎麦の香りがよりいっそう楽しめました。
夏の手打蕎麦、いいですね!
★水菓子
いちじくワイン煮(塩アイス、セルフィーユ)
料理の”締め”は塩アイスでした。塩アイスは濃厚なバニラですが、意外にもさっぱりしていました。いちじくをワインで煮た甲州煮が塩アイスにとってもよく合います。お皿がかわいいし、お花が添えてあるのも素敵。
以上が椿膳のお料理でした。
みなさんもおいしいものを食べたい! 落ち着いた中で食事をしたい! と思ったら、ぜひ「足利伊萬里」さんへ行ってみてはどうでしょう。
きっと満足すること間違いなし♪ (編集部:春山)
足利伊萬里
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住所: 〒326-0015 栃木県足利市八椚町318-2
電話:0284-41-1314
営業時間:11:00 – 21:00(休憩15:00~17:00)
定休日:水曜日
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※この記事に掲載されている情報は取材当時(2013/07/18)のものです。お気づきの点があれば、「あしかがのこと。」編集部へお問い合わせください。
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