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「せんべい」としても食べる!Wikipediaにも載っている足利もんじゃの特徴
鉄板を囲んで、みんなでわいわい楽しみながら味わう粉モノ料理といったら、真っ先に思い浮かぶのはお好み焼きでしょう。でも、足利の人なら「もんじゃ焼き」も同じくらい好きなのでは?足利では子どものおやつとしても、大人のお酒のツマミとしても楽しまれているもんじゃ焼き。Wikipediaで調べてみると、東京の月島もんじゃと並んで「足利もんじゃ(栃木のもんじゃ)焼き」という項目があるほどです。
駄菓子感覚で楽しむのが足利もんじゃ
足利で生まれ育った人が思い浮かべる「もんじゃ焼き」といえば水気が多い生地に、紅ショウガや天かす、卵などの少な目の具が入ったものでしょう。実はこれが足利独自のスタイル。東京のもんじゃのように具が器からはみ出るくらいに載った豪華なものではなく、子どものおやつとして昔から駄菓子屋で親しまれていたもんじゃ文化がそのまま残っているのが特徴です。生地をクレープのように薄くパリパリに残して「せんべい」として食べるスタイルも足利独自のようです。
35年つづく足利のもんじゃ焼き屋「すずめ」
数ある足利のもんじゃ焼き屋さんの中で、私のお気に入りは赤松台にある「すずめ」というお店です。住宅街の中で35年もの間、地元の人に愛されている人気店で、明るいご夫婦がいつも元気に迎え入れてくれます。すずめのもんじゃ焼きのメニューはチーズ、ツナなど10種類以上。プラス100円で好きな具材が追加でき、「もち明太子もんじゃ」「ねぎチーズもんじゃ」など自分の好きなようにカスタマイズして楽しめます。卵が入っているので、生地がフワフワしていていくらでも食べられてしまう美味しさです。値段も400円が中心と非常にリーズナブルです。
足利もんじゃは具材を先に炒めて土手を作らない
もんじゃ焼きは、卓上の調味料を使い自分で味付けします。ソース、醤油、塩コショウ、味の素などどれを使うかは自分次第で、ソースと醤油をミックスして食べるのが好きな方もいます。すずめの場合、プラス50円でカレー味にすることも可能。カレー味のスナック菓子のような駄菓子っぽい味が楽しめます。具材を混ぜて鉄板に一気に流し込んで食べるもよし、自分の領域で少しずつチビチビ食べるのもよし。月島もんじゃのように具材を先に炒めて土手を作るといった事はしないのが足利のもんじゃ焼きなのです。
東武伊勢崎線でもんじゃ焼きがやってきた?
東武伊勢崎線の終点、群馬県伊勢崎市では「いせさきもんじゃまつり」が開催されるなど、もんじゃ焼きを観光資源として活用しています。なんと伊勢崎ではもんじゃ焼きにいちごシロップを入れるらしく、もんじゃ焼きのゆるキャラ「もじゃろー」まで作ってPRしています。一説によると、もんじゃ焼きは浅草を起点とする東武伊勢崎線を使って織物貿易が盛んだった時代に、東京の貿易商が沿線沿いの地域で伝えていって広めていったとか。今回ご紹介した「すずめ」の他に足利にはもんじゃ焼きのお店があるので「足利もんじゃ」を食べ歩いてみてはいかがでしょうか。(取材・記事執筆 かげ)
参考情報
※この記事に掲載されている情報は取材当時(2016/02/28)のものです。お気づきの点があれば、「あしかがのこと。」編集部へお問い合わせください。
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