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「伝える熱意が足りなかった」ジャーナリズム・イノベーション・アワード2016 あしかがのこと。反省会 #JCEJ
3月12日に講談社講堂にてジャーナリズム・イノベーション・アワード2016(主催:日本ジャーナリスト教育センター)が開催されました。「あしかがのこと。がジャーナリズム?」と去年は参加を見送ったのですが、今年は「思い切って出てみよう」と胸を借りるつもりで出展しました。
この記事では、編集部のメンバーが「参加してどうだった?」を共有する反省会の模様をお届けします。
「何で足利がこんなところにいるの?」と言われる
山田(あしかがのこと。発行責任者、当日はイベントスタッフでブース不在):あしかがのこと。ブースに来た方ってどんな人でした?
小手森(あしかがのこと。エンジニア):「会社の同僚が足利から通っていた」「以前足利の近くに住んでいて足利にも行ったことがある」など、足利にゆかりのある方がいらっしゃいました。
宮谷(あしかがのこと。編集長代理):足利出身の方の反応は「何で足利なのに、こんなところにいるの?」 っていうのが多かったです。
山田:足利出身の人からするとこのイベントに何で足利が?と自分の持っている足利のイメージとのギャップがあったのでしょうか。
早川(あしかがのこと。記者):展示デザイン・ロゴに興味を持って来た方が多かったですね。
小手森:ロゴはかなり好評でした。
山田:場所も良かった。入り口すぐそばを引き当てられたのは大きいですよね。宮谷さんのくじ運に感謝。次回も宮谷さんに引いて貰いましょう(笑)。デザインやロゴをきっかけに来た方はどんな方が多かったですか。
宮谷:ステッカー目当てのオシャレ女子がいらっしゃいました。
早川:若い女性からの支持は絶大でしたね。それ以外にも「うちもこんなロゴあったらいいな」など言っていた方もいましたね。他のブースと比較しても装飾部門の表彰があれば一番だったと思います。
山田:主催者へ伝えておきます。イベントの雰囲気を「文化祭」「縁日」という方もいたので部門賞があると盛り上がりますよね。
山田:足利に関わりがある人が見た「あしかがのこと。」はどんな感想を話されていましたか。
小手森:「あしかがのこと」。の記事を見て、自分が足利に居た時の話や、縁のある人から聞いた話などを引き合いに出しながら「ここ行ったことある!」「足利でこんなイベントをやっているとは知らなかった」といった感じのことを話していましたね。やはり自分が知っている・関わっていることだからか、みなさん嬉しそうに話していました。
一番聞かれたのは「あしかがのこと。」の収益性
山田:ブースの展示や説明をした時の反応はいかがでしたか。
早川:「寄り添える記事っていいですよね」「一つの記事をきっかけに周りを巻き込む事はなかなかできないよね」「これだけクオリティーのある物を作っていて収益どうしてるんですか」と聞かれました。
小手森:「もっとフラワーパークの藤を前面に押し出せばいいのに」という方もいました。やはり「足利=フラワーパーク」という印象は強いんだな、と思いました。
山田:収益については私も懇親会で聞かれました。
小手森:そうですね。収益についてはやはりみなさん気になるみたいで結構質問を受けました。
山田:プロボノという話をしても、メディア関係者は馴染みがないのか「?」という方がいました。NPO関係の集まりに行くと当たり前の言葉が通じないギャップを感じました。
メンバー全員が見習うところが多いと思ったのはテゲツーさん
山田:他のブースへ行って「これ、うちも取り入れた方が良い!」と思ったところを教えてください。
宮谷:ずっとブースに居たので私も知りたいです。
早川:テゲツー(宮崎てげてげ通信)さんを見て華は必要だなと思いました。展示方法では、どの団体が展示してるかという説明よりどんな記事を書いているのかを中心にしていました。うちは1点に絞れない状況でもあった事は否めない気がします。
山田:コムラボのミッション、ビジョンは不要だった感じはしますよね。展示構成を作ったのは私ですが・・・。「イノベーション」アワードだったので、足利でコムラボが活動したらこんなイノベーティブなことありました!の1点に絞って展示する形でも良かったなと。
早川:今回、ジャーナリズム・イノベーション・アワード2016に参加したことで決勝プレゼンテーションへ行くためにやることがはっきりしたと思います。やって分かることも多いですよね。今回はこの展示で良かったと思います。
武井:A3サイズの紙をペタペタ貼るよりポスターのような大判の用紙を貼ったほうがよさそうでしたね。ありがたいことにロゴが好評なので次回はキャラクター化してパネルにしてしまいましょう。
山田:例えば「NPO○○イベント」「地域○○イベント」という形でも通用する展示だったのは反省点。
出村:魅せ方の工夫と一言で表現できる言葉の準備かなと思いました。魅せ方は沖縄戦デジタルアーカイブ(首都大学東京渡邉英徳研究室 X 沖縄タイムス社 X GIS沖縄研究室)さんのように動画もあるでしょうけど、電飾や白衣、地域メディアならテゲツーさんのようなTシャツでもいいのかなと。本質を言い表すより、想像できる一言、例えば「参加することで幸せになってしまう地域メディアです」のような伝え方の工夫は必要だと思いました。
山田:他にはどこが印象に残りました?
早川:記事やコンテンツを絞り込み。何故この記事なのかが伝わってくるブースに人だかりが出来ていました。朝日新聞さんの築地は人だかりが絶えませんでしたね。あの築地で許可を取る取材の困難さと使命感、そこに寿司ネタを付け加えたことですね。
小手森:やはり動画は来場者の目を引くので大きいディスプレイがあると良かったです。
山田:そうですね。32インチくらいのディスプレイを持ち込んでいたブースを見た時は「やられた!」と思いました。
小手森:沖縄戦デジタルアーカイブさんや朝日新聞さんもそうでしたけど、上位の出展者はわりとディスプレイを活用していましたね。次回はうちも是非!運搬が大変ですが。
山田:デジタル的なものを一切使わなかったテゲツーさんの特徴が見えてきますね。自分たちのやりたいことの価値、目的を伝えられるならアナログ、デジタルは関係ないと思いました。うちはデジタルが大好きなので、あえて次回の出展はアナログ手法だけで展示するのもありなのかもしれない。その方が工夫するかも。
テゲツーは太陽でコムラボは北風!?
山田:決勝プレゼンで印象に残ったのはテゲツーの長友まさ美さんです。「昔は地元が嫌いだった」方が、いまや「宮崎の太陽」と呼ばれる存在に。とある出展者の方と話していた時に「今回出展した地域メディアの方は、地元が嫌いでした、という方が多かったです」と。地元が嫌いだったという根っこの部分は一緒なのに長友さんは太陽になり、私はいまでも地元が好きかと言われるとそうでもないと答えるのである意味北風。ギャップが面白いなぁと。
早川:テゲツーさんはお隣でしたが、笑顔が絶えませんでした。キャラの問題もありますが見習いたいと思った。どん欲な思いが伝わって来ました。
宮谷:ブースでの案内で迷いのようなところが正直あったので、次回は「ご説明させていただいてよろしいですか?」と積極的アピールに走れたらいいなと思いました。今回参加したことで様子も分かったし、参加したメンバーそれぞれの意見や感想も共有できたので、来年はもう少し覚悟をもって臨めそうな気がします。
小手森:せっかく入り口付近にいたので、テーブルの前面に貼っていた「あしかがのこと。」のバナーを持って、テゲツーさんのように入り口の側で宣伝すれば良かったなと思いました。
山田:共通する反省点として「来場者へ自分たちの活動をもっと積極的に伝える熱意、覚悟が足りなかった」ということですね。宮崎の太陽がお隣で参考になる点が多く、実りのある時間を共有できて本当に良かったです。反省会これにて終了です。足利の太陽とは行かないまでも足利の南風くらいにはなりたいです。
当日イベントに来て下さった方、日本ジャーナリスト教育センターのみなさん、いつもあしかがのこと。を応援して頂いている方、ありがとうございました。(写真撮影 ジャーナリズム・イノベーション・アワード2016スタッフ 倉田さん、恩田さん、山田)
※この記事に掲載されている情報は取材当時(2016/03/18)のものです。お気づきの点があれば、「あしかがのこと。」編集部へお問い合わせください。
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山田 雅俊
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