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和食料理出身の店主が作る1日100食の手打ち麺 麺屋つるる
JR足利駅北口から徒歩約5分。史跡足利学校や太平記館からも近い「麺屋つるる」は、平成27年5月にオープンした手打ちラーメンのお店です。
佐野ラーメンじゃない!魚介スープ&手打ち麺
「仕込みから調理まで、全て自分一人でやっているので、1日100食出すのが限界ですね。精一杯です」と話すのは麺屋つるる店主の矢川節夫(やがわ せつお)さん。矢川さんはもともと和食の料理人でしたが、ラーメンが好きでラーメン屋へ転身。ラーメンチェーン店 山岡家の店長を勤めた後、独立してお店を開業しました。店内はカウンターとテーブル席合わせて計19席と少しコンパクトですが、スッキリとした店内は清潔感があります。
つるるのロゴ、よく見てみると・・・
お店のロゴの「つ」の字と赤い部分、これはお店の名前の由来でもある「鶴」です。「鶴は千年 亀は万年」という言葉があるように、長寿を象徴する鳥であり、また夫婦仲が大変良く一生を連れ添うことから「夫婦鶴(めおとづる)」といわれ、仲が良いことの象徴でもあります。鶴が縁起の良い鳥であると知った店主が、「鶴」と麺を連想させる良い響きの「つるる」をかけて、この名前を考えたそうです。その名前の由来通り、店主の奥様が接客配膳しながら、二人三脚でお店を切り盛りされています。
一番人気は醤油らー麺。辛いらー麺は辛さ控えめ可能
一番人気は、スタンダードな醤油らー麺。つるるのラーメンは、にぼしとかつおの魚介スープです。麺は、うどん打ちが原型のモチっとした手打ち中太麺で、両毛地区に多い青竹打ち&鶏がらスープの佐野ラーメンとは違った味わい。口に入れた瞬間広がる魚介スープの旨味は、クセになる美味しさです。醤油らー麺の他にも、塩らー麺、辛いらー麺、超辛いらー麺(辛いらー麺4倍の辛さ)、つけ麺(期間限定9月下旬迄予定、1日20食)があります。常連もいるという辛いらー麺は、オープン当初よりどんどん辛さが増しているそう。ピリ辛が良い場合、辛さ控えめのオーダーにも対応してくれます。
こだわり素材で作ったトッピング。手間暇を惜しまないラーメン作り
脇役になりがちなトッピングも、つるるのラーメンでは主役級。トロトロの分厚く大きいチャーシューは器の半分以上の大きさで、箸で持つと崩れてしまう柔らかさ。極太メンマも存在感抜群です。チャーシューは崩れてしまうギリギリを見極めて煮込み、メンマは水で3日間かけて戻したものを分厚くスライスしています。プラス100円でトッピングできる味付玉子は、足利市藤元町にある三田鶏園の「パワードエッグ力丸くん」を使用。「黄身が濃厚なんです。ラーメンの味付玉子で力丸くんを使ってるのは、足利でうちだけです」という店主の話からは、丁寧で手間暇を惜しまない、妥協しないラーメン作りへの姿勢を感じました。
早い日はお昼に完売!ツイッターや電話で確認を
100食と限りがあるため、麺がなくなり次第営業終了となることもしばしば。取材当日も、14時に完売して早仕舞いとなっていました。「特に土曜日は、夜(お店が)できなくなることが多いです。せっかく来ていただいてお店が閉まっていると申し訳ないので、電話やツイッターで確認していただけると、ありがたいです(店主)」とのこと。公式ツイッターから完売の情報、ブログから営業カレンダーが確認できます。
(取材・記事執筆 やまゆか)
自家製手打ち麺 麺屋 つるる 店舗情報
場所 | 自家製手打ち麺 麺屋 つるる 栃木県足利市大町7-19 |
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備考 |
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※この記事に掲載されている情報は取材当時(2016/08/31)のものです。お気づきの点があれば、「あしかがのこと。」編集部へお問い合わせください。
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