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“昔ながら”をまもり、進化を続けるマルキョーシロップ
夏の風物詩、かき氷。ここ数年、高級志向のものや、年間を通じて食べることができるお店も出てきました。
足利市島田町。県道152号沿いに、懐かしく、かわいらしい3色の看板が掲げられているのが、今回取材に訪れた株式会社マルキョー。足利の自然水を使って瓶ラムネ・シロップを製造している歴史ある会社です。代表取締役の増子敬公さんのお嬢さんであり、専務の増子春香さんに話を聞きました。
昔ながらのマルキョーシロップ、ずっと以前から楽しまれていた
マルキョー創業の当初、1950年代から、製品として既にあったというイチゴやレモンなどのかき氷用シロップ。昔ながらの無果汁の『マルキョーシロップ』は「最後まで絶対的においしく食べることができる」シロップ。舌が冷えることによって鈍化する(この場合、まひして味を感じにくくなる)のに負けない糖度の高さが特長なのだと教えてくれました。近年のかき氷ブームがシロップに与えた影響は「確かに大きかった」と話す増子さん。以前は梅雨明けから暑さが終わるまでだった繁忙期は、いまや「3月から始まり、1年中注文が入る」のだそうです。
ニーズに応えてつくられた果汁入りのみつ
歴史ある『マルキョーシロップ』から、『こおりみつ』、『果汁入りシロップ』に至る、現在の多様な商品展開のきっかけは、作り手として「それまでにない高級感・高品質のシロップが求められているのを感じた」から。それを踏まえて開発された『果汁入りシロップ』が従来のシロップに加わったのは15年ほど前。「おそらく国内でかき氷のシロップに最初に果汁を使ったメーカーだと思います。」と話します。当初は苺の人気がダントツだったものの、今では『苺・みかん・桃』合わせて60%のシェアを占めているとのことです。
繊細な美しさの陰にあるこだわり
とちおとめを使用した果汁50%の『苺のみつ』、果汁35%の『桃のみつ』など、果汁入りシロップは、果実感ある風味とともに、氷にかけたときの色合いが淡く、繊細な美しさも楽しめます。果実そのままの色合いを望む声に応えながら、「ふんわりとした氷の質感を損なわず美しく見えるように」考え抜かれた割合とのこと。国産原料のニーズは多いものの、「品質が良いものができるのであれば、あえて海外の原料を選ぶこともある」と話す増子さん。いい果汁が入れば、これからも毎年新しいシロップを開発していく予定だそうです。
(取材記事執筆:松村敬子、デスク:山田雅俊、校正:茂木諭子)
場所 | 株式会社マルキョー 栃木県足利市島田町607−1 |
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備考 | TEL: 0284-72-4047 FAX: 0284-72-8284 URL: http://www.marukyo-syrup.com/ |
※この記事に掲載されている情報は取材当時(2018/07/07)のものです。お気づきの点があれば、「あしかがのこと。」編集部へお問い合わせください。
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