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足利での風水害対策


8月も終盤に突入し、子供たちは残った宿題が気がかりになり、大人たちは夏休みやお盆休みを終え粛々と日常の仕事へと戻る時期ですね。お盆を終えたこの時期からは天気予報で台風の接近情報を多く目にするようになります。言わずもがなではありますが、足利市には第一級河川の渡良瀬川が市内を横断しており、風水害は足利市で最も警戒すべき災害です。過去にはカスリーン台風が猛威を振い、渡良瀬川の氾濫を引き起こしたくさんの人的物的被害を招いたこともありました。

本記事は、バックナンバー「災害に対して私ができること」の延長線上として、風水害対策を焦点に危機管理課の近藤さんにお話を伺ってきました。

近藤さんは、「風水害は地震と異なり事前の情報収集が可能な自然災害で、普段からの適切な情報収集と備えで被害を格段に減らすことができます。」と語ります。

私たちにできる風水害対策3+αを見ていきましょう。

1.災害を予測する

テレビ、ラジオやインターネットの天気予報を活用し、気象情報の把握に努めてください。特に台風は、何日も前から情報を得られるので、台風シーズンには、注意をすることが大事です。

テレビやインターネットでは気象庁が提供する気象警報や注意報などの情報をリアルタイムに得ることができるほか、消防・防災情報メール配信システム、twitterアカウント(@ashikaga_city)などでも、警報や注意報の情報配信を行っています。また警報発令時は、市の危機管理課や消防本部が厳戒態勢に入りますので、電話でお問い合わせいただくことも可能です。

避難の必要性がある災害の場合、消防団がサイレンを鳴らします。水防4号のサイレンが聞こえた場合、該当地域の方は早急に避難を開始してください。サイレンのほか、テレビ、ラジオや市ホームページ、市広報車などによる情報にも注意を払ってください。

また、河川の氾濫可能性の判断には河川の水位の遷移を知っていただくことも重要です。市内の主な河川の水位の情報は下記のwebサイトで確認することができます。河川の情報については、管理行政の区分(国か県)によって異なるので、各リンクから対象の河川を探していただき、氾濫の可能性がある場合は早めの行動を開始しましょう。

国の管理河川=国土交通省HP「川の防災情報

県の管理河川=栃木県HP「とちぎリアルタイム雨量河川水位観測情報

SNS等の活用については、災害情報はたくさんの方が状況を発信することが多くなったので、時に情報の量とスピードについては行政のそれを凌ぐことがあります。しかし、SNSでの情報は、嘘や誤配が紛れている場合も少なくありません。行政からの情報を参照したうえで、情報の取捨選択をしてください。

2.災害時の行動を予習する

足利市のホームページハザードマップを活用し、市の指定避難所及び避難所までの経路、非常持ち出し品の準備、防災機関連絡先(消防本部危機管理課、各防災会など)の把握をしておくと、いざというときに適切な対応がとれると思います。市内の全自治会に自主防災会が組織されているので、避難訓練などの機会があれば、是非参加してください。

3.災害を発見した場合

早期に安全対策を行う必要がありますので、市・消防・警察へ連絡をお願いします。SNSによる情報伝達は、情報の量と速度といった点で優位に働きますが、無秩序な情報拡散がかえって混乱を引き起こすケースもあります。リスクを承知したうえで適切に使用していただきたいです。

4.市民の防災意識向上に対する市の取り組みについて

市民のみなさんの安全安心を守るためには、行政による「公助」はもとより、みなさん一人ひとりによる「自助」「互助」が必要です。市では自主防災会に働きかけて、防災リーダーの育成や地区防災訓練の支援を行ったり、「防災講話」として各所で出前講座を行ったりしています。それらの取り組みをさらに周知・実践していきますので、市民の皆さんの目に入った際は積極的に参加していただきたいです。

【記者雑感】最近でも道路の冠水など、足利市内での風水害被害は少なくありません。予測可能な災害=風水害と言われて、改めて自分の備えがまだまだであると実感せずにはいられません。けれども、いかに備え対策をすべきかがわかると、台風などの災害の脅威は和らぎます。自分や家族のためにも、意識していきたいものです。


※この記事に掲載されている情報は取材当時(2014/08/27)のものです。お気づきの点があれば、「あしかがのこと。」編集部へお問い合わせください。

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soneda

足利歴6年目突入の九州男児。 足利在住のきっかけは、追い求めた職種がそこにあったから。 都会にも近い程よい田舎加減が気に入っています。 今年は30の大台に突入したので、変化の年にしたい!

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