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お口の中の細菌が見える!?大人の関心高まる「歯の健康フェスタ」
6月5日(日)、足利市民プラザ小ホール(定員450人)にて、「歯の健康フェスタ」が開催された。主催者発表によると、来場者は延べ753人。歯や口腔内に関心を持つ家族連れやご年配の方々が訪れ、大盛況となった。
大人向けの検査コーナーが来場者の傾向を変える。
「来場者数は例年変わりないものの、ここ数年、大人のかたのご来場が徐々に増えてきています。」と、足利歯科医師会副会長の若林竹彦先生(若林歯科医院院長)は近年の来場者の傾向を話す。
毎年6月の「歯と口の健康週間」にあわせて第1日曜日に開催されるこのイベントは、今年で6回目を迎える。「足利歯科医師会」と「足利市健康増進課」が主催、「足利歯科衛生士会」の共催によるもので、歯科検診や歯ブラシ指導、検査コーナーなど、それぞれパーテーションによって区切られ、専門的な指導が受けられる。日本歯科医師会によると全国各地、実情に合った企画内容で開催しているという。足利歯科医師会では、より多くのかたに歯や口腔内の健康に興味を持っていただこうと、子ども向けにフッ化物を用いた虫歯予防、大人向けに口臭テスト、咀嚼力テストといった検査などを取り入れている。
お口の中の細菌を見てみよう。あなたは虫歯になりやすい?なりにくい?
会場で実際行われている検査を一部ご紹介。ご担当の先生のよるワンポイントアドバイスも見逃せない。
【噛む力のテスト(咀嚼力テスト)】
判定用の専用ガム(非売品)を1枚、通常のガムを噛むように2分間噛み、2分後に変化したガムの色によって噛む力を判定。きちんと噛めていれば、ガムは鮮やかな赤色に変化するという。
>>ワンポイントアドバイス
「この検査で、《噛む力が弱い》と判定の出たかたは、虫歯の有無や歯の喪失、顎関節症などといった歯のトラブルが考えられますね。」
【唾液中の虫歯菌数のテスト(RDテスト「昭和」)】
唾液をスポイトで取り、「レサズリン」という指示役の色の変化で、口の中にいる虫歯菌の数を調べることができる。
>>ワンポイントアドバイス
「唾液の衛生状態を知り、自分が虫歯になりやすい体質かどうかを把握しておくと、虫歯ケアの意識も高まります。」
【口腔内にいる細菌の観察(位相差顕微鏡を使用)】
虫歯や歯周病の素となる口腔内の生きた細菌を顕微鏡で観察。モニターを通して見ることができる。
>>ワンポイントアドバイス
「どんなによく歯磨きをしていても、口腔内に細菌が0という人はいないので、がっかりすることはありません。この検査を受けることで、口腔内にいる生きた細菌の数や種類を知っていただき、それを増やさないように気をつける意識を持っていただくことが大切です。」
その他にも、口臭テスト、CCDカメラによる口腔内の観察、歯科検診など、会場内の検査はすべて無料で受けられる。
街の歯医者さんをより身近に感じよう
毎年親子で参加されている市内在住40代女性は、「歯医者さんで検査を受けるのは出費もあり敷居が高い気がしますが、ここなら気軽にいろんな角度から歯の健康状態を知ることができるので、毎年楽しみにしています。」と、今年度はご両親も誘っての参加だという。
このイベントでは、自分のかかりつけの先生だけでなく、市内の歯科医の先生方と気軽に歯や口腔内の相談ができる。
「私たちは皆さまの歯や口腔内の健康を保ち、お子様であれば健やかな成長、大人のかたであればアンチエイジングを願い、日々健康に過ごしていただきたいと思っています。」
若林先生はそう語り、会場を見渡した。(取材・記事執筆 新井かおり)
『歯の健康フェスタ』
毎年6月第1日曜日開催(午前9時30分~午後12時30分)
※会場や開催時間等、都合により変更となることもあります。
<主催>「足利歯科医師会」、「足利市健康増進課」
<協賛>「足利歯科衛生士会」
《参考》
日本歯科医師会
http://www.jda.or.jp/
※この記事に掲載されている情報は取材当時(2016/06/14)のものです。お気づきの点があれば、「あしかがのこと。」編集部へお問い合わせください。
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新井かおり
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