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ラーメンのようなうどん!?豚ナンコツと香味野菜が絶妙な味わい「めん処 阿吽」の肉肉うどん
福寿大橋を南に渡って400mほど東に行った住宅地の中に、手打ちうどんを提供する「めん処 阿吽」があります。同店の一押しメニューは、まるでラーメンのような「肉肉うどん」。このうどんについて、管理栄養士の資格を持つスタッフの二渡ますみさんと、事業主体の社会福祉法人豊岡福祉会職員の川田ゆかりさんに、お話を伺いました。
豚背脂のスープと香味野菜がマッチ
「肉肉うどんの一番の特徴は、コクのある豚背脂をベースにしたスープと、みじん切りされた大量の玉ねぎ、アクセントの紅ショウガが合わさって生まれる、濃厚かつ鮮烈な味わいです。」と話す二渡さん。豚の背脂と豚ナンコツを煮込んで作るスープはコクの中にも甘みがあり、力強いコシの手打ちうどんとよく絡みます。豚背脂をスープのベースにするラーメンは全国に数多くありますが、豚の旨味と玉ねぎや紅ショウガ等の香味野菜のマッチングを楽しめる肉肉うどんは、個性が際立つ一品です。
スープと具材の両方で希少部位”豚ナンコツ”を隅々まで味わう
肉肉うどんのもうひとつの特徴は、豚の希少部位である豚ナンコツを、スープと具材にふんだんに使用しているところです。一頭からとれる絶対量が少ないため、めん処阿吽では、市内業者に特別に確保してもらっているそう。肉肉うどん一杯につき約100gも入っている豚ナンコツは、高圧力で煮込んでいるため軟らかく、頬張った瞬間、旨味が口の中に広がります。
地道な研究の末に完成した肉肉うどん
めん処阿吽が開店したのは、平成27年3月。オープン当初から看板メニューだった肉肉うどん(開店当時は”背脂うどん”)の開発コンセプトは、「皆に親しまれている『うどん』で、オリジナル性が高く、美味しいものを!」だったと川田さんは話します。研究のため、さまざまな麺を食べ歩いてヒントを得つつ、代表自ら讃岐うどんの本場香川県で研鑽を積んだ末に、肉肉うどんが完成しました。その後も味の試行錯誤を重ね、そのかいあって今年度の足利グルメグランプリでは、見事優勝を成し遂げました。
うどんといえば七味唐辛子…ではないんです
うどんのトッピングとしてすぐに思い浮かぶのは七味唐辛子ですが、肉肉うどんをより美味しく食べるためにお勧めなのは、”ブラックペッパー”。「阿吽に置いているブラックペッパー(市販品)は、肉肉うどんのためにあると思っています(笑)」と二渡さん。かける際は、上品に少しだけではなく、たたーっとちりばめるようにまぶすのがコツだそう。豚の旨味と香味野菜の味わいにスパイシーさがマッチし、いっそう箸が進みます。(取材執筆:T.Kadoya、デスク:山田 雅俊、校正:茂木諭子)
場所 | めん処阿吽(めんどころ あうん) 栃木県足利市福富町2037-1 |
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備考 | TEL:0284-22-7255 営業時間:11:30~14:00 定休日:月、火曜日 駐車場:有り(11台) Facebook:https://www.facebook.com/menahum/ |
※この記事に掲載されている情報は取材当時(2018/01/31)のものです。お気づきの点があれば、「あしかがのこと。」編集部へお問い合わせください。
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