© あしかがのこと。 All rights reserved.
週末限定オープンのショップ。足利のアパレル職人がつくる「YOU GOOD I’m good」
「YOU GOOD I’m good」はJR足利駅北口より徒歩5分ほどの足利市大町にあるアパレルショップで、店内には独創的なデザインが目を引くTシャツや小物が並びます。商品は、生地に型版をつかい、一枚一枚手刷りでプリントを施す手捺染という手法で仕上げています。作業場も兼ねた店内は、作業台や大きな流し台もありアートがうまれる工房。店舗内では『つくる』から『販売』までをオーナーの竹村裕吾さんが手がけており、自身のブランドを知ってもらいたいとの思いから、2017年10月より作業場を土日のみショップとしてオープンするという試みを始めています。
自分のつくったものを知ってもらう「作業場での販売」
竹村さんは、「商品をじかに見て、手に触れていただきたい。そしてつくる過程を感じとってもらいたいんです。」といいます。デザインのコンセプトは「ダサかっこいい。かっこいいをすこし崩す。」ことだそう。子どもの頃から絵を描くのが得意だった竹村さんは、アートや音楽が好きでよくイラストを描いていたとのこと。高校時代には裏原宿系とよばれるファッション文化に影響を受けました。当時大好きだったブランドのデザイナーが手捺染の手法でTシャツなどにプリントを施していたことから、自分も「得意なイラストをデザインに取り入れたオリジナルをつくって、広めたい」との夢を描きました。
夢を現実に、好きなことを形にとの揺るぎない想い
埼玉県出身の竹村さんは、夢を形にしていくため、都内の服飾系大学に進学をしました。大学では、アパレルの知識や作製技術を基礎から学びました。就職活動中、ずっとやりたかった手捺染の工場を先生から紹介され、足利の染色工場へ就職。約10年間、会社員として職人の技術を習得しながら、ただひたすら腕を磨きます。それと並行して、少しずつお金を貯めていき準備を進め、自身の夢であったブランドの立ち上げを目指し続けました。
ふとしたきっかけから夢が加速しはじめる
作業場を借りるきっかけは、「4年前に、ともに夢を描いた高校時代の同級生から『一緒にやらないか』の呼びかけ。就職したのがたまたま足利でしたが、足利を知っていくうちに居心地がよくなり、迷わずここでやっていこうと決めましたね。」と竹村さんは当時を振り返ります。当時は仲間とともに、会社員をしながら作品をつくってイベントで販売していたそう。試行錯誤を繰り返し、いまは単独で「YOU GOOD I’m good」を展開しています。屋号のネーミングは、自分の名前「裕吾」が由来です。
職人の技術でオリジナルを伝えたい
ショップは13時から19時までの営業時間。「足利市内だけではなく、近県のお客さんもいます。けっこう、また来てくださいます。」と竹村さんはいいます。高校時代に触発されたファッション文化から、思い描いた夢を追求し続けた竹村さん。「これからはもっと、もっと自分の作品を知ってもらいたいし、手捺染ワークショップもやってみたい。オリジナルのよさに触れられる拠点となればいいですよね。」とも話してくれました。
(取材記事執筆:金子有里、デスク:山田雅俊、校正:茂木諭子)
場所 | YOU GOOD I’m good 栃木県足利市大町8-23 |
---|---|
備考 | TEL:0284-55-6111 営業時間:13:00-19:00(土日) 駐車場:あり(1台) URL:https://www.yougood-im-good.com/ |
※この記事に掲載されている情報は取材当時(2018/06/22)のものです。お気づきの点があれば、「あしかがのこと。」編集部へお問い合わせください。
※見出し、記事、写真の無断転載はご遠慮ください。
コムラボ
最新記事 by コムラボ (全て見る)
- 足利の学校給食の今。なぜ「ロケットパン」は姿を消したのか - 2019年4月25日
- 足利で創業100年。親子3代続く稲葉納豆工業所 - 2019年4月1日
- 足利の学校給食で使われている牛乳パッケージの歴史をたどる - 2018年9月20日